岸 拓弥
(国際医療福祉大学大学院医学研究科循環器内科学)

第2回Digital Hypertension Conference
〜Society5.0で高血圧克服をSDGsへ〜

このたび第2回Digital Hypertension Conferenceの代表世話人を務めさせていただくことになりました。

昨年新しく立ち上がり東京での日本高血圧学会総会内で企画された本カンファレンスですが、今回は「Society5.0で高血圧克服をSDGsへ」をテーマに、2020年12月3日(木)にオンラインにおいて、一般社団法人病院マーケティングサミットJAPAN2020と同時開催いたします。

人類が体験したことのない超高齢社会となっている我が国において、悪性腫瘍に次ぐ死因第2位である脳心血管病の最大の原因であり患者数は4300万人と推定される高血圧ですが、病院を受診し治療目標を達成できているのはわずか27%で、33%は自分の血圧すら知らないのが現状です。

既存の高血圧診療や医療システムでは、高血圧および脳心血管病の克服は不可能であるため、日本高血圧学会では「良い血圧で健やか100年人生」のスローガンのもと、①医療システム②学術研究③社会啓発の三つの柱からなる「みらい医療計画」を策定し、新たな学術領域提唱としてDigital Hypertension Conferenceを開催しています。

人工知能(Artificial Intelligence;AI)やIoT(Internet of Thing、最近ではIntelligence of Thing)、さらにはIoH(Internet of Human)は未来の夢物語ではなくすでに現実社会で我々と共存しています。

狩猟社会(Society1.0)→農耕社会(Society2.0)→工業社会(Society3.0)→情報社会(Society4.0)に続く、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会であるSociety5.0は、医療との親和性が非常に高く、各個人のリアルタイムな生理計測データや医療現場の情報などのビックデータをAIで解析し、診断・治療の最適化と健康支援・医療資源の活用最適化・ロボットによる生活支援や医療介護現場での負担軽減が可能となります。

まさにSocety5.0は高血圧の未解決問題が克服されSustainable Development Goals (持続可能な開発目標;SDGs)が達成されたスマート社会とも言えます。

本カンファレンスでは、高血圧や医療の世界だけではなく、病院マーケティングサミットJAPANとの合同開催も活かして、他の学会や研究会では絶対に実現しないヒトとフィールドの融合から「点と点を結んで新たな空間を創出する」企画をいたします。

ここから日本の高血圧が変わります。是非、多くの皆様方のご参加を心よりお待ちしております。